[注目製品PickUp!Vol.4]こんな構造見たことない、狭い空間を縦に使う【前編】/セイコーエプソン 「Nシリーズ」
反対方向に最短経路で
セイコーエプソン提供
アームを完全に折りたたんでも根元と肘がぶつからない形状で、関節が片持ち構造のため、第二関節をどの角度にも自在に動かせる。
アームを逆方向に持っていきたい時、通常はアーム全体を水平に180度回転させる。しかしNシリーズなら、腕を引っ込めてそのまま逆方向に突き出す動作が可能だ。最短経路のためこちらのほうが速い。
上から下まで空間を有効活用
しかしNシリーズなら、アームを折りたたむことで根元付近でも作業できる。棚をロボットのすぐ前に設置できるため、棚まで含めたシステム全体の設置面積を大幅に削減できる。
また、棚が近くにあるとアーム長を最大限に縦方向に使えるため、通常より高いところまで棚として活用できる。「N6」のアームは1000mmだが、一般的な構造の1400mmのロボットと同等程度の高さまで手が届く。
「Nシリーズは通常の産業用ロボットとも、人の腕とも違う構造。どう使えばいいのか最初はイメージしにくいかもしれないが、実際の動作や活用例を見ていただければ魅力は分かってもらえる」と吉田執行役員は語る。
後編では、Nシリーズの特徴を生かした使い方を紹介。「非常に狭い空間で複数の工程をこなせるので、驚く人も多い」(吉田執行役員)。
――続く
(ロボットダイジェスト編集部)
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