2024.05.22
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[注目製品PickUp!vol.64]どんなものでも振るってピック!/アジリル「Asycube(アジキューブ)」

カスタマイズは無限大

ワークの形状に合わせて加工したプレート

 ワークは立体形状やフラット形状、長い棒状の部品などに対応可能。ワークをピッキングしたい向きがあれば3Dプリンターで穴や溝を施したトレーを作り、スムーズなピックを実現する。1つのトレーを2分割、4分割して複数の種類のワークをトレーに乗せることもでき、発想次第でさまざまな活用ができる。  比較的重いパーツを扱う際、ホッパーからワークが滑り出ることがあるが、同社製品のホッパー「Asyfill(アジフィル)」を使用すれば最後まで一定のペースで部品を供給することができる。

光沢があっても、透明でも

透明のワークも識別しやすい偏光プレート

 通常、カメラでは識別が難しいとされる無色透明な樹脂製のパーツも、アジキューブはピッキング可能だ。その秘密はトレーにある。通常白いプレートを、黒枠の偏光プレートに置き換えることで識別を実現した。

「日本の二ッチなものづくりに応えていきたい」と波岡社長(=写真)

 アジキューブは自動車や半導体、医療機器、時計など幅広い分野で採用されている。現在、需要が拡大しており、24年の足元は好調だ。  波岡社長は「既存のボールフィーダーからプレート型への置き換えを目指している。本国のエンジニアには若手が多く、活気のある企業。グローバルで情報を共有しながら、日本のニッチなものづくりに寄り添えるよう応えていきたい」と語る。  6月12日~14日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される「電子機器トータルソリューション展」に出展し、同製品をアピールする予定だ。今後は西日本にも営業事務所を設置し、さらに販売を拡大する構えだ。

(ロボットダイジェスト編集部 斉藤安紀)

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