トータルソリューションを「当たり前」に【前編】/デンソーウェーブ相良隆義社長
ラボラトリーや医療にも
――ロボットのターゲット市場は? 自動車部品を中心とした製造業がメインですが、最近はラボラトリーや医療の分野にもロボットの導入を促進しようと模索しています。流通業や小売業などの開拓も強化しているところです。自動認識機器の事業ですでに取引実績はあり、最近はこうした顧客からも「自動化したい」との声がよく聞かれます。流通業や小売業でも自動化ニーズは非常に大きく、しっかりと応えます。また、大手企業だけではなく中小企業の自動化にも貢献するため、ロボットの使い勝手をさらに良くしたいとも考えています。中小企業の自動化を後押しする取り組みの一つとして、新型コロナウイルス禍以前は本社工場の見学ツアーを実施していました。ICカードリーダーやコントローラーの生産ラインに小型協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」を使った自動化セルシステムを導入しており、参加者は具体的なロボット活用事例を見学できます。残念ながら今はコロナ禍で対面型のツアーはできませんが、その代わりにオンラインを使ったバーチャルツアーを催しています。 ――ありがとうございます。後編では自動認識機器など他の事業部との連携も含めた今後の展望について詳しくお聞かせください。
――後編につづく (ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)
相良隆義(さがら・たかよし) 1990年4月日本電装(現デンソー)入社。17年4月工機部長。2021年1月デンソーウェーブ入社。4月から現職。福岡県出身の53歳。 関連記事:トータルソリューションを「当たり前」に【後編】/デンソーウェーブ相良隆義社長 関連記事:「汎用」AIソフトで言語化しにくい作業を自動化/デンソーウェーブ 関連記事:[特別企画ラボラトリーオートメーションvol.2]実験のやり方を変える! キーマンに聞いたLAの現状と難しさ/第一工業製薬×デンソーウェーブ