[注目製品PickUp!vol.25]0.1mmが分かると、活用法はこんなに広がる【後編】/アサ電子工業「高精度シリンダセンサACHシリーズ」
ハンドで良・不良を判定
最近はロボットハンドへの採用も相次ぐ。昨年末に開かれた「2019国際ロボット展(iREX2019)」では、コスメック(神戸市西区、白川務社長)がACHシリーズを搭載したロボットハンドを展示。アサ電子工業のブースでもアピールした。 コスメックのロボットハンドで対象物を把持するだけで、寸法の良・不良判定ができる。少しずつサイズを変えた円筒形状の対象物を用意。直径(φ)7.5mmを良品とし、φ7.2mmとφ7.8mmの不良品、さらには対象物がない箇所を設け、ロボットハンドでそれぞれを把持しながら良・不良や対象物の有無を判定した。 近年では、画像測定技術により対象物の良・不良判定をする提案も増えている。しかし、高解像度のカメラや画像処理ソフトが要るため、コストは高額になる。一方、アサ電子工業の提案では、センサーをハンドに内蔵するだけ。センサー1つは数千円で購入できる。
そのほか、ロボットハンド以外の用途としてシリンダーを対象物に押し当てるだけで1mmの段差を検知するシステムを展示。この展示では、近くに別なセンサーがあっても、互いに干渉しない点などをアピールした。 用途はまだまだある。例えば、格安だけれども動作精度の高くないロボットを購入し、ACHシリーズを後付けすれば、動作精度は飛躍的に向上できる。 「磁気センサーで高精度な検知ができると気付いた顧客の数だけ、用途はある。潜在顧客はまだまだ居る。さらなる高精度化や小型化要望にも応えていきたい」と橋本部長は意気込む。
(ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜)
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