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2019.12.26
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[特集 国際ロボット展vol.12]来場者14万人超! 各社ブースに新製品や新技術

エプソンは分光カメラで色味を「みえる」化

分光カメラを使って微妙な色の違いをロボットが判別する

 セイコーエプソンは「『みえる』『できる』で現場を変える」をテーマに、数多くのロボットシステムを展示した。特に注目を集めたのが、参考出展の「分光カメラ」を使ったロボットシステムだ。一般的に普及しているデジタルカメラに比べ、より詳細な色味を判別できるのが特徴で、これまで人の視覚に頼っていた識別検査の自動化に貢献する。  また、水晶圧電方式の力覚センサーを使ったロボットシステムも展示した。同社の力覚センサーは微妙な力加減が求められる繊細な作業を自動化するのに役立つ。小間では、柔らかいケーブルを電子基板に挿入する作業など、器用さが要求される作業をロボットが担った。  営業本部ロボティクスソリューションズ(RS)営業部の原明エキスパートは「分光カメラは色を、力覚センサーは人の力加減を『みえる』化し、これまで人手に依存していた作業を自動化『できる』。現場で使える実用的な展示を多数用意した」と強調する。  この他、通常のスカラロボットとしても使える協働ロボットの試作機や、内部電源で駆動する垂直多関節ロボット「VT6L-DC仕様」なども参考出展した。

ハイブリッド溶接をPRするダイヘン

古河電気工業と協力して開発した「レーザ・アークハイブリッド溶接システム」

 ダイヘンは、同社の主力製品であるアーク溶接ロボットの提案を2つだけに厳選。レーザー接合とアーク溶接の長所を組み合わせることで、異なる金属を接合する「レーザ・アークハイブリッド溶接システム」が特に大きな注目を集めた。  亜鉛メッキ鋼板とアルミ合金を溶接しようとすると、金属が交じり合った溶融部分がひび割れを起こすことが多いが、入熱を精密に制御し、鉄を溶かしすぎないようにコントロールすることで強度の高い溶接を可能にした。自動車などの軽量化に貢献するシステムで、来年1月に発売する。  その他、自動組み立てシステムや切削・研磨用ロボットシステム、コンベヤーピッキングシステムなど多様な提案を披露した。

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