[注目製品PickUp!vol.13]精密トルク制御でロボットが変わる?! 【前編】/ロボテック「ユニサーボ」
主要部品は自社開発して内製
ユニサーボは定格出力15W、40W、80W、200W、750W、1500Wの6タイプ。内蔵する減速機の減速比はそれぞれ3段階(1500Wのみ2段階)あり、ラインアップは計17種類。コントローラーはモーター出力に合わせて用意し、製造現場のネットワークに対応したモデルも用意する。 ユニサーボを開発したのはユニパルスだ。15年にこの製品を完成させ、同年にこの製品を専門に扱う子会社ロボテックを設立した。開発のきっかけは、「トルクメーターが内蔵されたアクチュエーターはないか」との顧客からの声だった。 主要部品は内製しており、アクチュエーターも自社で専用に開発し、製造する。設計や高精度な部品加工、基本的な電気制御などの技術は以前から社内にあったが、同製品を開発するための制御技術などを新たに自社に取り込んだ。当初は他社製のアクチュエーターを使うことも検討したが、位置制御はできてもトルク制御まで考えた物はなく、専用品を自社で開発することにした。
高精度トルクメーターの技術が生きる
展示会での反応は良い、しかし売れない
展示会でアピールすると来場者から「技術的には今回見た中で一番面白い」など好意的な反応をもらうことも多かったが、同社自身も当時は、ユニサーボがどういった用途に適するのか分からず、具体的な提案ができていなかった。 そのため販売に苦戦したが、ここ数年で具体的な使い方が見えてきた。ロボテックの社名からも分かる通り、ロボットも大きなターゲットだ。自社でも同製品を使ったロボットなどを開発し、近年話題の協働ロボットと組み合わせた使い方なども提案する。 ユニサーボの特徴が生きる用途とは。後編ではその使い方提案を紹介する。
――後編へ続く (ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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