西日本最大級の物流見本市、過去最大規模で開催【後編】/第5回関西物流展
人手不足の現場にAGFを提案
物流ロボットメーカーのラピュタロボティクス(東京都江東区、モーハナラージャ・ガジャン最高経営責任者<CEO>)は、AGF「AFL」などを展示した。 AFLは周囲を認識するセンサーで自己位置を推定して自律走行するため、位置を確認するための反射板や磁気テープが不要なのが特徴。タブレット端末で簡単に操作できるため、これまで熟練の作業者に頼っていたフォークリフトによるパレット搬送を簡単に自動化できる。 「三菱ロジスネクストとAFLの販売協業を今月に開始した。販売体制を強化し、拡販にさらに力を入れる」と広報担当者は話す。
機械商社の浜正(大阪市西区、浜口隆之社長)は、中国に本社を置く無人搬送車(AGV)メーカー京信智能と共同出展し、同社のAGF「CMF-EPシリーズ」や自律移動型搬送ロボット(AMR)「CMS-LSLR」を日本の展示会に初出展した。 元々浜正の中国法人が京信智能の製品を取り扱っており、今年から日本でも販売するようになった。冷凍倉庫でも使える他、中国では防爆の認証も受けるなどさまざまな環境下で運用できるのが強み。「試しに導入した小型AMRが好評で、その流れでAGFを導入する顧客も多い」と東日本統括部製品・ソリューション開発チームの手代木丈伸チーム長は話す。
自動化システムの構築などを手掛けるウィルテック(大阪市淀川区、宮城力社長)は、中国のAGVメーカーであるMultiway Robotics(マルチウェイロボット)のAGF「MW-SE12」などを出展した。 独自の結露除去技術で、冷凍倉庫のような低温の環境と常温の環境を行き来することができる他、バッテリーの消耗を軽減し、ナビゲーションの精度も向上した。「海外メーカーの製品に対し、導入後のサポートに不安を感じる顧客は多い。わが社は導入からアフターサポートまでワンストップで対応するため、導入にあたっての不安を払しょくできる」とカスタマーサービス事業本部の西隆弘本部長は語る。
(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希、斉藤拓哉)