西日本最大級の物流見本市、過去最大規模で開催【前編】/第5回関西物流展
自動倉庫のポテンシャル引き出す
ノルウェーのロボット自動倉庫メーカー、オートストアの日本法人であるオートストアシステム(東京都中央区、安高真之社長)は2種類の新製品を展示した。 昨年11月に発売したオートストア用のワークステーション「Fusion Port(フュージョンポート)」を展示。従来品は開口部が1つだけだったが、2つ設けたことで作業効率が向上した。従来品よりも開口部を15度傾けたことで、オペレーターが開口部をのぞき込むことなく商品を確認できる。 「商品が置かれている位置に対応したライトが点灯するため、素早い取り出しをアシストする。オペレーターが快適に作業できるように従来品から大きく改良を施した」と横山直史シニアシステムデザインアナリストはいう。
EXOTEC NIHON(エグゾテックニホン、東京都港区、立脇竜社長)はオークラ輸送機(兵庫県加古川市、大庫良一社長)と共同で出展した。両社が展示会に共同出展するのはこれが初めて。オークラ輸送機は関西物流展には初出展となった。 EXOTEC NIHONの立脇社長は「過去の展示会で来場者が抱える課題を聞き、物流全体に向けたソリューションが必要と感じた」と話す。ソフトウエアに強みを持つ同社と、倉庫内の幅広いソリューションを提供できるオークラ輸送機がタッグを組んだ形だ。EXOTEC NIHONのロボット自動倉庫「Skypod(スカイポッド)システム」を最小限の構成で展示し、四方に配置した大型のモニターを使って説明員がコンセプトをPRした。
中国の深センに本社を置くHAI ROBOTICS(ハイロボティクス)の日本法人HAI ROBOTICS JAPAN(ハイロボティクスジャパン、埼玉県三芳町、新井守社長)は関西物流展には初出展。国内初公開となる新製品「HaiPick System(ハイピックシステム)3」を披露し、近畿以西の顧客に向けPRするのが狙い。 ハイピックシステム3は、自動倉庫に収納するケースをフックで連結することで保管の密度を高める。新井社長は「本社のある中国では導入事例があり、安定稼働を確認できた。日本でも自信をもってPRしたい」と力を込める。