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2023.06.28
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[活躍するロボジョvol.22] 誰もが働きやすい職場を/オムロン 西岡寿恵さん

部下を指導、フォローする立場に

西岡さんは「物を搬送するモバイルロボットはオムロンの強み」と話す

 営業のこつは「お客さまを知ること」と強調する。「お客さまのことを知らなければ本音を話してもらえませんし、現場に入れてもらうこともできません。今はロボットメーカーや代理店がたくさんあるので、難しい営業です」と言う。製造業は男性が多い業界だが、「女性の営業は少ないので覚えてもらいやすい」とポジティブに捉える。  これまでに、電子部品メーカーなどで協働ロボットや自律走行型搬送ロボット(AMR)の導入に結び付けた実績がある西岡さん。20年にリーダーとなり部下を持ち、今は部下の指導やフォローに回ることも多い。

多様な働き方を実現したい

協働ロボットも「顧客の関心が高い」と言う

 16年に結婚した西岡さんは夫婦で岡山に住みながら、休日は共通の趣味であるゴルフを楽しむことも多い。 「ゴルフは自分との戦いなのが気に入っています。止まっているボールなのに、なぜあれほど打つのが難しいのか……」と笑う。  今後のキャリアとして、女性が働きやすい社会づくりにつなげるべく、西岡さん自身がそのロールモデルになることを目指す。 組織の中で働く女性が増えると産休や育休を取得するケースも増えるが、それに応じて適時増員するのは、いかに大企業でも難しい。「結果として男性に負担がかかるため、多様な働き方に理解が得られにくい側面があると思います。そうした課題に対し、制度を設けたり変えることで、誰もが働きやすい職場を作りたい」と力を込める。

(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希)

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