豊和がSIer事業参入、既存設備で自動化を/豊和工業
工作機械メーカーの豊和工業は昨年、ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業に参入した。昨年や一昨年の展示会では、ロボットを使った旋盤用チャックの自動爪(ジョー)交換システムなどを披露した。また最新の設備ではなく、工場で稼動する古い設備を自動化するシステムも提案。「未来の工場ではなく、今の工場に導入できるものを」と渡辺健司取締役機械事業部長はアピールする。
AJCシステムを実証
2018年の「日本国際工作機械見本市(JIMTOF)」では、SIer事業の一環として、垂直多関節ロボットを使ったチャックの自動爪交換システム「AJCシステム」を披露。翌年の「メカトロテックジャパン(MECT)2019」でも展示し、注目を集めた。 同システムを販売するには、耐久試験が必要だ。豊和工業は、同システムを自社工場に導入し、実際に切削加工をしてテストする。