[ロボットが活躍する現場vol.23]初のロボット導入は協働パレタイズパッケージ/ヤスダヨーグルト
近年大きな注目を集めるのが、食品産業でのロボットの活用だ。連載企画「ロボットが活躍する現場」のvol.23では、今回初めてロボットを導入した食品メーカーの事例を取り上げる。ヤスダヨーグルト(新潟県阿賀野市、倉元三八子社長)は、協働ロボットを使ったパレタイズシステム「CoboPal(コボパル)」を今年1月に導入し、ロボット化の第一歩を踏み出した。「導入当初は苦労やトラブルもあったが、今は大きな成果が出ており、さらなるロボット導入も検討している」と担当者は語る。
地元で人気のヨーグルト会社
同社はヨーグルトを各地のスーパーマーケットなどに出荷するほか、新潟駅や長岡駅の駅ビルにある直営店でも販売する。工場にも直売店が併設され、工場の向かいにある直営施設「Y&Y(ワイワイ)ガーデン」ではヨーグルトを使ったワッフルやソフトクリームなども提供する。Y&Yガーデンは地元の人気スポットで、取材日は平日だったが、午前中から親子連れなど多くの人でにぎわっていた。 工場ではヨーグルトの製造や充填(じゅうてん)の工程は以前から専用設備で自動化してきたが、箱詰めした製品を出荷用のカゴ台車に積む作業は人手に頼っていた。同社は今回、この工程をロボットシステムで自動化した。