深刻な人手不足で自動化に熱視線【前編】/米国国際製造技術展(IMTS)2022
米国最大級の工作機械の展示会「米国国際製造技術展(IMTS)2022」が9月12~17日の6日間、米国イリノイ州シカゴの「マコーミックプレース」で開催された。リアルでの開催は4年ぶり。11万2673㎡の展示面積に1816社が出展し、来場者数は8万6307人を記録した。米国市場は人件費の高騰に伴う人手不足が深刻な問題となっている。それに対するソリューションとして、展示会場ではロボットを使った自動化の提案が目立った。
4年ぶりのリアル展
前回展から引き続き自動化が中心
工作機械とは一般的に、金属の塊を削って目的の形状を作り出す機械を指す。簡単に言えば、機械の部品などを作るための機械だ。IMTSは東京で開かれる日本国際工作機械見本市(JIMTOF)や欧州で開かれるEMO(エモ)と並んで「世界3大工作機械見本市」と呼ばれる。 前回展では「自動化ソリューション」を目玉にした展示が目立ったが、今回展でもその流れは続いた。JIMTOFでは、将来を見据えた製品コンセプトや先進的な技術の提案が多いが、IMTSは製造現場ですぐ活躍できる機械の提案が展示のメインで、最新製品だけでなく売れ筋の製品も展示する出展者が目立った。