食品産業とロボットの相性は抜群【後編】/FOOMA JAPAN2026
6月2日~5日の4日間、都内の東京ビッグサイトで「FOOMA JAPAN(フーマジャパン)2026」が開かれた。会期中に本州に台風が直撃した影響で4日間の総来場者数は前回から大きく減少したが、それでも6万7721人が来場した。前編では食品を直接扱うロボットシステムを中心に取り上げたが、後編では容器や箱に入った食品を扱うシステムを紹介する。
食品産業のニーズに合わせ進化
食品に直接触れるのではなく、容器に入った食品を扱うロボットシステムの展示も多かった。
芝浦機械は製品番重移載システム「バンロボ」を展示し、コンベヤーから流れてくる弁当を番重(弁当などを運ぶための樹脂容器)に詰める作業の自動化を提案した。昨年12月の「2025国際ロボット展(iREX2025)」でも同様のシステムを展示したが、「iREXでいただいた声を反映させ、より現場のニーズに合う形に進化させた」と勝又和浩システムエンジニアリング営業課長は話す。
番重は、向きをそろえて積み重ねると中身がつぶれない「スタッキング」という状態になるが、中身が空の時は180度ずつ向きを変えることでコンパクトに積み重ねられる「ネスティング」という状態にする。ネスティングで積まれた番重をスタッキングに変える機能を新たに搭載した。
また以前は番重をスタッキング状態で5段積みにしていたが、「現場ではもっと高く積んでいる」との声を受け、10段まで重ねられるようにした。
シャッターやドアとも自動で連携
番重などの食品を入れた容器を運ぶ搬送ロボットを展示した企業もあった。
ミラボット(東京都港区、中山謙一郎社長)は、防水性を備えた自動搬送ロボット「CarriRo (キャリロ)WP」をアピールした。親会社の三浦工業のブースでも展示したが、業務用の連続炊飯器などを製造するAIHO(アイホー、愛知県豊川市、宮崎真嗣社長)ブースでのコラボレーション展示も大きな注目を集めた。炊飯後の米飯をアイホーの真空冷却器に入れ、冷却後に次工程に運ぶ一連の工程を自動化した。
「キャリロならけん引ユニットの締結や解除も自動ででき、自動化統合プラットフォーム『MIRABOT LINK(ミラボットリンク)』に接続すれば真空冷却器やエレベーターなどのドアとも連携可能」と自動化ソリューション事業部の鈴木夏乃さんは言う。
パレタイズシステムも多様に進化
パレット(荷役台)などに段ボール箱などの荷物を積み付けるパレタイズシステムや、荷降ろしをするデパレタイズシステムの展示も多かった。
オークラ輸送機(兵庫県加古川市、大庫良一社長)は協働ロボットのパレ/デパレタイズシステム「EasyPAL(イージーパル)20VH」と500kg可搬の搬送ロボット「OKURUN(オークラン)LT500」の組み合わせを訴求した。
イージーパル20VHはビジョンカメラを内蔵した吸着ハンドを搭載し、段ボール箱の位置を正確に認識して上面でしっかりと吸着する。パレットだけでなくカゴ台車や6輪台車(カートラック)にも積み付けでき、最大約17kgの荷物をハンドリングできる。
「オークランLT500はカゴ台車などの下に潜り込んでリフトアップして搬送するタイプの新製品。カートラックの搬送に適したけん引タイプのオークランTW300と適材適所で提案したい」と営業企画担当者は話す。
システムインテグレーターのRobofull(ロボフル、愛知県清須市、稲垣裕晃社長)はセミオーダーの協働ロボットシステム「Flex Mate(フレックスメイト)」のパレタイジングモデルをアピールした。
フレックスメイトは中堅・中小企業をターゲットにしたシステムで、フルオーダーのシステムと比べて価格が明確で導入しやすいことが特徴の一つ。
「今回はブースの装飾に『980万円から』と大きく表示した。システムの仕様や使うロボットのメーカーを変えることで価格は変化するが、その他の価格例も明示している。費用の目安が分かることで、中堅・中小企業でも検討しやすいのではないか」と営業担当者は言う。
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