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2026.02.12
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[SIerを訪ねてvol.66]標準仕様の装置で、まずは小規模な自動化を/オリムベクスタ

オリムベクスタ(東京都台東区、藤田栄一郎社長)はこれまでモーターや自動化機器の販売を中心に手掛けていたが、昨年からシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業に本格的に乗り出した。標準仕様の自動化装置を中心に、小規模な自動化システムを素早く納入できる強みを持つ。複雑なシステムを提供できる体制も整っており、段階的な自動化の拡張も支援する。

水野敦志:ロボットダイジェスト編集部)

3パターンの自動化

 オリムベクスタは昨年2月から「自動化支援サービス」として、SIer事業の提案を本格化した。

 同社は精密小型モーターメーカーのオリエンタルモーター(東京都台東区、川人英二社長)のグループ会社で、これまではオリエンタルモーターの製品を中心に、自動化機器の販売を手掛けていた。オリムベクスタの役割は適した機器の選定と提供までで、自動化システムを組み上げるには顧客自身で設計するか、他の自動機メーカーに依頼する必要があった。

 顧客の自動化ニーズに対してさらに一歩踏み込んだ提案ができるように、自動化支援サービスを開始した。

オリエンタルモーターが開発した標準仕様の自動化装置

 同社は提供する自動化システムの種類を「標準装置」と「セミカスタム装置」、「フルカスタム装置」の3つに分ける。まず標準装置は、オリエンタルモーターが開発した標準仕様の自動化装置を単体で提供する。その自動化装置に、コンベヤーやアクチュエーターなど周辺機器を組み合わせたものが、セミカスタム装置となる。そしてフルカスタム装置は、顧客の要望に合わせて一からシステムを構築する。

 標準装置はオリムベクスタが単独で提供し、フルカスタム装置と一部のセミカスタム装置はパートナー企業の自動機メーカーと協業してシステムを納入する。

 このうち標準装置は、手軽に自動化を実現できるとの特徴がある。標準装置は卓上で使える電動加圧機「プッシュメカ」と、ねじ締めなどを自動化できる「ステーションタイプ」の2つがある。プッシュメカは、手動のプレス機を使う圧入やカシメなどの作業を自動化できる。ステーションタイプは直交ロボットと専用コントローラー、架台から成り、ねじ締めや塗布などの自動化に役立つ。

 「いずれの装置もコンパクトさや短納期が特徴。装置の機能と顧客の自動化したい作業内容が合致すれば、すぐに運用し始められる」と営業本部FAシステム営業課の正垣文義課長は言う。

電動加圧機「プッシュメカ」は、圧入の位置や力などを数値管理できる
小さなねじの締め付けも自動化できる「ステーションタイプ」
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