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2026.02.09
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[注目製品PickUp! vol.90]セミオーダーシステムで自動化を支援/Robofull「Flex Mate」

システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の Robofull(ロボフル、名古屋市昭和区、山本大社長)は、カスタマイズ性を高めたセミオーダーの協働ロボットシステム「Flex Mate(フレックスメイト)」を販売する。顧客の多くは自動化設備に大がかりな投資が難しく、ロボットの扱いにも不慣れな中堅企業や中小企業だ。Flex Mateは設計費を抑えられるため低コストで導入でき、幅広い生産品目を扱う現場でも使いやすいようさまざまな工夫が施されている。

平川一理ロボットダイジェスト編集部

要望に合わせてカスタマイズ

 製造現場にロボットを使った自動化システムを導入する場合、既製のパッケージ型か個別仕様のフルオーダー型のいずれかを選ぶのが一般的だろう。そんな中、ロボットSIerのRobofullは両者の利点を併せ持つセミオーダーの協働ロボットシステム「Flex Mate」を提案する。

 協働ロボット、ロボットハンド、移動式の架台、操作用のタブレット端末などで構成されたベースシステムに対し、顧客の要望に応じて各要素の変更や追加が可能だ。

 現在、工作機械に加工対象物(ワーク)を投入するマシンテンディング向けと段ボールや荷物を積み付けるパレタイジング向けの2種類を用意する。

 ターゲットには中堅企業や中小企業の製造現場を据える。これまで自動車や物流、食品、医療など幅広い産業に納入実績がある。

 山本社長は「中堅以下の企業では一から作り込むシステムよりも、汎用性が高く使いやすいものを求める傾向がある。そのため、FlexMateはお客さまの製造現場の課題に応じてロボットやロボットハンドなどをカスタマイズできるセミオーダー型を採用した」と語る。

課題は大きく2つ

マシンテンディング向けのベースシステム。ワークストッカーは、ある程度のサイズのワークであれば共通して載せられる

 中堅・中小企業の製造現場に自動化システムを導入する際の課題は大きく2つある。

 一つはこれらの企業の多くが多品種少量生産の現場であること。自動化システムがその生産体制に対応でき、かつ使いやすいかどうかが導入の分かれ道になるという。

 Flex Mateはタブレット端末にワークや段ボールのサイズ変更を入力するだけで簡単に品番を追加できる。追加された品番に対してロボットが自動で動作を変更するため、ロボットの扱いに不慣れな作業者でもティーチング(教示作業)なしで操作できる。

 山本社長は「Flex Mateはあらかじめ多品種少量生産の製造現場向けに設計している。移動式架台でさまざまな工程に汎用的に使える上、位置決めも簡単」と胸を張る。

パレタイジング向けのベースシステム。主に食品や医療向けで引き合いが多い

 二つ目はロボットの価格の高さだ。切実な自動化ニーズを抱えながらも、導入コストが障壁となり投資に踏み切れない企業は多い。

 山本社長は「FlexMateはベースシステムを基に構築するため、自動化の構想を最短2~3週間ほどで提案できる。システム構築にかかる工数を減らせる分価格も抑えられ、フルオーダーで構築する場合と比べると平均して2~3割近く価格を安くできるのが強み」と語る。

自社開発のデータベースを活用

「低コストで使いやすいロボットシステムを目指して『FlexMate』を開発した」と話す山本大社長

 同社は2021年に創業し、中小企業や中堅企業を中心にFlex Mateを販売してきた。

 山本社長は「中堅以下の企業では人手不足が深刻であるにも関わらず、ロボットシステムの高価さゆえに自動化が進んでいない現状を目の当たりにした。その状況を何とかしたいと思った」と振り返る。

 SIerとしては後発でありながらも汎用性の高いロボットシステムを構築できた背景には、独自のデータベースの開発がある。自動プログラムを用いて約10万社分の製造企業の公式サイトから生産品目や保有設備などのデータを収集してデータベース化。それらの企業がどのような自動化ニーズを抱えているのかを推測し、共通する課題を抽出してベースシステムの開発に反映した。

 「データベースだけでは自動化ニーズを完全に把握できないため、実際に製造企業へアプローチして課題やニーズを分析し、その結果をベースシステムの構築に生かした」と山本社長は説明する。

 同社ではここ数年で食品産業からの受注が増加し、販売構成の約2~3割を占めるまでになった。

 山本社長は「わが社のお客さまでいうとマシンテンディングの自動化ニーズが一旦落ち着き、食品業界が徐々に自動化に着手し始めた。現在は同業界向けに第3弾のシステムを開発中で、展示会を中心にPRする予定。Flex Mateは実際のデモシステムを出展できるため、導入イメージを描きやすいのも強み」と力を込める。

 

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