• イベント
2026.01.28
★お気に入り登録

[iREX2025レポートvol.11]マテハンシステムは市場の要求が明確に【後編】

マテリアルハンドリング(マテハン)機器に対する市場の要求は具体性を増しており、「2025国際ロボット展(iREX2025)」ではそれを反映した最新技術の数々が並んだ。vol.10では搬送ロボットを紹介したが、vol.11では同じくマテハン機器の代表例である自動倉庫やコンベヤーシステムを取り上げる。また最後には今回展で大きな注目を浴びた、自動車メーカー2社の出展内容にも迫る。

水野敦志:ロボットダイジェスト編集部)

正統進化やユニークな試作機

 自動倉庫やコンベヤーシステムもまた、搬送ロボットと並ぶマテハン機器の代表例といえる。商品の搬送速度や保管効率の高さがこれらのシステムの魅力に直結する。会場ではそうした処理能力を高めたシステムに加えて、ユニークな特徴を持った参考出展製品にも注目が集まった。

村田機械は3Dロボット倉庫システム「ALPHABOT」の処理能力を高めた

 村田機械(京都市伏見区、村田大介社長)は、保管棚と搬送ロボットを組み合わせた3Dロボット倉庫システム「ALPHABOT(アルファボット)」をアピールした。国内のユーザーからの要望に応えるべく、搬送ロボットの性能や移動ルートなどを改良することで処理能力を上げた。

 「1時間当たり最大で1万ケースの入出庫能力を実現した。自動倉庫としては業界最高レベル」と営業企画室の中田光馬係長は言う。また従来は専用のケースに商品を入れなければならなかったが、一般的な樹脂製コンテナや段ボール箱をケースとして使えるようにした。

三機工業は導入、運用しやすい「棚レス自動倉庫」を参考出展

 三機工業が参考出展した「棚レス自動倉庫」は、その名の通り棚を使わずにコンテナを管理する。専用のコンテナを所定のスペースの床にじか置きし、その入出庫を搬送ロボットが担う。搬送ロボットはコンテナの段積み、段バラシができる構造となっており、縦に積まれたコンテナの中段から取り出すこともできる。例えば上から3段目のコンテナを取り出したい場合は、まずその上2段分までを持ち上げ、そのまま目的のコンテナを抜き取り、上2段分のコンテナを戻す。

 企画開発1課の飯田芳弘主任は「固定棚不要のため導入コストを抑えらえれ、かつレイアウト変更がしやすい。棚レス自動倉庫ならスモールスタートが可能」と話す。

搬送速度を制御できるコンベヤーシステムを参考出展(アイエイアイ)

 アイエイアイ(IAI、静岡市清水区、石田徹社長)はコンベヤーシステムを参考出展した。コンベヤーの側面にセンサーを取り付けており、商品の流れを検出して搬送速度を制御する。出庫エリアでは製品の停止位置を厳密にするために、測距センサーを使い±5mmの停止精度を保証する。コンベヤーはモジュール式となっており、現場の環境に合わせてレイアウトを柔軟に変えられる。

★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE