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2025.07.02
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SIer’s Dayが初の和歌山開催/日本ロボットシステムインテグレータ協会

日本ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)は6月6日、和歌山市内で「SIer’s Day(エスアイアーズデー) in 近畿(和歌山)」を開催した。SIer’s Dayは会員企業を含むシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)同士やロボット導入を検討する企業などが情報交換をするイベントで、日本各地で開催しているが和歌山県での開催は今回が初めて。県内外から約80人が来場し、会場はほぼ満席となった。

ロボット導入の機運高める機会に

開会のあいさつを述べた鵜野政人副会長

 SIer’s Day in 近畿(和歌山)が6月6日、和歌山市内で開催された。開会に先立ちSIer協会副会長の鵜野政人地域連携委員長(ヒロテック会長)が登壇し、「盛りだくさんの内容で情報を提供する。SIer’s Dayを通じ連携を強めてもらいたい」とあいさつ。初めに基調講演として、和歌山大学システム工学部の土橋宏規准教授と、和歌山工業高等専門学校知能機械工学科の津田尚明教授が最新の研究を披露した。

 

 現在和歌山県は県内企業のロボット導入を支援する体制の構築を進めており、県の担当部署や近畿経済産業局などが行政の取り組みをPRした。近畿経済産業局地域経済部の次世代産業・情報政策課情報化推進係の中村祐介係長は「近畿で今、特にロボット導入支援に力を入れているのが和歌山県。SIer’s Dayの開催が機運をより高めてくれる。近畿経産局としてもバックアップしたい」と語った。

三者三様の自動化事例を紹介

「ロボットシステムを通じ、現場の困り事の解決に貢献したい」と語る太洋テクノレックスの高広樹課長

 続いて、県内企業のロボット導入事例が3件紹介された。繊維機械メーカーの島精機製作所、日用品メーカーのサンコー、無線機メーカーの和歌山アイコムが導入したロボットシステムが紹介され、異なる業種と異なるニーズに合わせて開発されたロボットシステムに、来場者の関心が集まった。

 最後に、県内に本拠地を置くSIerで、SIer’s Dayの開催に協力した太洋テクノレックスが司会から紹介され、産業機械部産機システム課の高広樹課長が電子基板や精密機械メーカーとして培った技術を生かしたSIer事業について語った。

 

 SIer’s Dayは今後、7月11日に愛知県阿久比町のデンソーウェーブ阿久比工場、8月8日には福島県南相馬市の福島ロボットテストフィールドで開催される。

(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希)

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