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2021.11.15

京大などと言葉によるロボット制御を共同研究/オムロンサイニックエックス

 人工知能(AI)などの先端技術を研究するオムロングループのオムロンサイニックエックス(東京都文京区、諏訪正樹社長)は11月11日、京都大学、東京工業大学、奈良先端科学技術大学院大学と、ロボット制御に関する共同研究プロジェクトを開始すると発表した。人の言葉(自然言語)による指示で、ロボットが多様な作業をできるようにする。

 例えばニンジンの短冊切りをロボットにさせたい場合、現在の技術では「ニンジンをつかむ」「皮をむく」「幅1cmの板状に切る」「板状のニンジンを幅2mmで切る」といった工程ごとに作業内容を細かく指示する必要があったが、「ニンジンを短冊切りにして」と言えばロボットシステムが意図を理解してニンジンの現在の状態と目標形状を把握し、必要な工程を自動で実行できる技術の開発を目指す。また、皮むき器の当て方など「道具の使い方」を学習し動作モデルを生成する技術も開発する。

 取り組み期間は2021年度から23年度までの3年間を予定する。

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