シリーズ最大! 1.5t可搬のAGVを世界一斉発売/オムロン
オムロンは7月22日、シリーズ最大の可搬質量1.5tを誇る無人搬送車(AGV)「モバイルロボットHD-1500」を、世界中の市場に向けて一斉に発売した。
同社は可搬質量60、90、250kgのAGV「モバイルロボットLDシリーズ」を販売するが、需要の高い重量物搬送の市場を狙って新製品の開発に至った。これまでフォークリフトを使用していた工程をAGVによる自動搬送に切り替えることで、人の密集などを防止でき、さらに人手不足の解消にも貢献する。
磁気テープの敷設は不要で、あらかじめ読み込ませた工場内のマップデータから最適な走行ルートを自分で判断する。進行方向に人や障害物があっても、避けて通るルートを自ら作成できる。従来のLDシリーズで使うマップデータを再利用することも可能だ。
周囲に6つのレーザーセンサーを搭載し、全周360度をリアルタイムでモニタリングして、スムーズな動作と安全性を確保する。
同社の制御システムでは搬送ロボットを最大100台まで1つのシステムで制御できるため、最適な配車ができ、AGV同士の渋滞をなくせる。自動車をはじめ、食品や医薬品、化粧品の三品産業など、幅広い分野での活用を期待できる。
「従来の人手不足に加え、新型コロナウイルス感染症への対策で世界中の産業分野で搬送作業の自動化は加速している。HD-1500なら安全に重量物を搬送する選択肢をお客さまに提案できる」とオムロンのインダストリアルオートメーションビジネスカンパニー山西基裕ロボット推進プロジェクト本部長は話す。
(ロボットダイジェスト編集部 渡部隆寛)
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