生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2018.11.01

連載

[注目製品Pick Up!vol.1]“安全”だけが協働ロボットではない/ユニバーサルロボット「eシリーズ」【前編】

ユニバーサルロボット(東京都千代田区、山根剛北東アジアゼネラルマネージャー)の協働ロボット「eシリーズ」は、2018年8月に出荷を開始した新製品だ。従来のシリーズ「CB3」の上位機種に当たり、「協働ロボットの特徴である安全性はさらに高めたが、安全性だけが協働ロボットの長所ではないことも同時に知ってもらえれば」と山根ゼネラルマネージャーは語る。

ラインアップが3製品から6製品へ

ユニバーサルロボットの新製品「eシリーズ」

デンマークに本社を置くユニバーサルロボットは、安全柵なしで稼働させられる協働ロボットのパイオニアだ。
 最初の製品を発売したのは08年で、協働ロボットの分野では圧倒的なシェアを誇る。

 同社の製品ラインアップはとてもシンプルで、これまでは「CB3シリーズ」の3kg可搬タイプ「UR3」、5kg可搬の「UR5」、10kg可搬の「UR10」の3機種だけだった。
 ここに「eシリーズ」の「UR3e」「UR5e」「UR10e」の3機種が加わり、2シリーズ計6機種で展開する。

「eシリーズならより幅広い作業に対応できる」と話す山根ゼネラルマネージャー

eシリーズはこれまでのCB3シリーズの上位版で、位置決め精度は従来機種では±0.1mmだったが、eシリーズはUR3eとUR5eで±0.03mm、UR10で±0.05mmだ。
先端に力覚・トルクセンサーを搭載し、押し付ける力の調整なども細かくできる。

 「CB3でできることも多いが、精密機器の組み立てや仕上げの研磨など、より高い精度や繊細な力加減が必要な作業にも柔軟に対応するには、まずはeシリーズを検討していただければ」と山根ゼネラルマネージャーは話す。

TOP