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2018.11.01

[特別企画:これなら簡単“パッケージシステム”]先端に測定ユニットを搭載/ユーロテクノ「Cobotsシリーズ」

産業用ロボットと周辺機器をあらかじめ組み合わせたパッケージシステムが注目を浴びる。1から構築するよりもシステムの立ち上げを早くでき、メリットは大きい。この企画ではロボットを使ったパッケージシステムの最新提案を紹介する。今回は輸入商社のユーロテクノ(東京都杉並区、小原修社長)が販売するオーストリア・アリコナの測定システム「Cobot(コボット)シリーズ」を取り上げる。

協働ロボットで測定

ロボット先端に測定ヘッドが付いたコボットシリーズ

輸入商社のユーロテクノ(東京都杉並区、小原修社長)は、産業用ロボットを組み込んだオーストリア・アリコナの測定システム「Cobot(コボット)シリーズ」を日本で販売する。
 
 専用台車にの上にロボットが載り、先端にアリコナの非接触式測定ヘッドが付く。ロボットはデンマーク・ユニバーサルロボット製の「協働ロボット」と呼ばれるタイプの製品で、安全性が高いため柵で覆わなくても使える製品だ。

 ラインアップは「ツールコボット」、「ディスクコボット」「コンパクトロボット」の3種類。

金属部品を削り出すための刃物を測定するツールコボット

 ツールコボットは金属部品を削り出すときに使う、写真(左)のような切削工具の測定に適する。切削工具を回転させながら、外周部に並ぶ刃の形状や表面の粗さなどを確認する。

 ディスクコボットは、航空機エンジンに使われるタービンディスクの外周部や、丸のこの刃先など、円盤状の物を測定に使う。

 ツールコボットとディスクコボットは、測定の対象物を決まった角度ずつ回転させ、自動で測定できる。
 この2つは用途が限られる専用機だが、残るコンパクトコボットは汎用性のある小型の測定システムだ。

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