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2025.12.25

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[ショールーム探訪vol.41]パラレルリンクロボットを見て、触れて、知る／インテグリアル「大阪ロボットセンター」

４軸・５軸制御タイプも展示

５軸パラレルリンクロボットが実際に動く様子を見られる

　パラレルリンクロボットは通常、X、Y、Zの３軸で動くが、エンドエフェクターの可動範囲を広げるため、水平方向の回転を加えた４軸制御、さらに手首を折る動作を加えた５軸制御タイプもある。同センターでは４軸パラレルリンクロボットや５軸パラレルリンクロボットも展示する。

　「５軸パラレルリンクロボットはボトルのピッキングなど用途が非常に限られており、需要は他の機種に比べて決して高くない。そのため、実機を見られる場所は珍しいのでは」と永田社長は言う。大阪ロボットセンターでは５軸パラレルリンクロボットが実際に動く様子も見られる。

　また、パラレルリンクロボットを制御するPLCも併せて展示する。オムロンや安川電機、キーエンスといった国内メーカーのPLCでロボットを制御でき、顧客の要望に合わせたPLCの選定が可能な点もアピールする。

メンテナンス講習にも活用

永田社長がロボットを分解する様子を見せてくれた

　大阪ロボットセンターはコディアンロボティクス製品の実機を展示するだけでなく、メンテナンス講習の場としても活用する。同社のパラレルリンクロボットはフレームを覆うカバーが少なく構造がシンプルなため、ユーザーでも分解や部品交換が容易にできる。「ユーザーがパーツの在庫さえ保管しておけば、パーツ交換が必要になった際にメーカーやSIerを呼ぶことなくパーツを取り換えられるため、早期復旧が可能になる」と話す。

　同センターでは来場者がロボットの分解を体験でき、パラレルリンクロボットのメカニズムを学びながらメンテナンスの仕方を覚えられる。

　今後は東京支店にも大阪ロボットセンターのようなショールーム機能を持たせることを構想する。「展示会の出展を通じてわが社や取り扱い製品の認知度を高め、ロボットセンターで製品の導入をより深く検討してもらいたい」と永田社長は語る。

（ロボットダイジェスト編集部　斉藤拓哉）

[取材記者より]
実機の動きを見られることに加え、パラレルリンクロボットの歴史や強み、構造など永田社長の微に入り細をうがった解説を通じてパラレルリンクロボットについての理解を深められた。パラレルリンクロボットの導入を検討する読者にはぜひ足を運んでみてほしい場所だ。

施設概要
名称：大阪ロボットセンター
所在地：大阪府東大阪市荒本北1-4-1 クリエイション・コア東大阪南館 2108
見学予約については同社ウェブサイト内「お問い合わせフォーム」から

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