「植物工場なら日本は勝てる!」、日本にオープンイノベーション拠点開設【前編】/Oishii Farm 古賀大貴CEOインタビュー
必要な技術がそろうのは日本だけ
――産業用ロボットは植物工場のどこに使われている?
収穫作業に使っています。画像処理技術や人工知能(AI)技術でイチゴの完熟度を判断し、適切なものだけをロボットアームで収穫します。アーム先端のエンドエフェクターは自社で開発しました。メガファーム内では数十台の産業用ロボットが稼働し、収穫作業の完全自動化を実現できました。収穫後の検査や包装など、まだまだ自動化できていない工程もあるので、それらの工程も今後は自動化していきたいと考えています。
――まだまだ自動化の余地があるのですね。
はい。自動化技術も、その他の技術も、まだまだ進化させる余地があります。そこで研究開発拠点として「オープンイノベーションセンター」を設立することにしました。日本法人(東京都渋谷区、鈴木正晴社長)も設立し、オープンイノベーションセンターは日本の首都圏に開設します。植物工場に必要な技術を持つ各分野のトップ企業と連携しながら、技術革新を目指します。
――なるほど。それでは後編で、オープンイノベーションセンターについて詳しくうかがえればと思います。
――後編へ続く
(聞き手・ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)