[2023国際ロボット展リポートvol.21]多様なニーズに応えるビジョンセンサー /メックマインド、ティーイーエム、Eureka Robotics、マイクロ・テクニカ
透明な対象物も認識/Eureka Robotics
シンガポールに本社を構えるEureka Robotics(エウレカロボティクス)は、新たに開発した3Dカメラ「エウレカ3Dカメラ」を出展した。
撮像したワークの3Dモデル作成に人工知能(AI)技術を活用しており、自動ピッキングの高速・高精度化を実現する。また透明な対象物も認識できるため、活用シーンは広い。
同社は2018年の創業で、ロボットの制御技術やシステム設計に強みを持つ。サミ・アクタルプロダクト戦略・開発担当最高責任者は「カメラレンズの生産現場などで実績がある。以前から日本の企業とも協業していたが、昨年6月に日本法人を設立した。日本市場での提案をさらに強化したい」と話す。
マイクロ・テクニカ
ビジョンシステムを物流センターの仕分け工程向けに提案する企業もあった。マイクロ・テクニカ(東京都豊島区、土屋武仁会長兼社長)は、各折り畳み式コンテナ(オリコン)の上部にカメラをセットし、オリコンの容積占有率などを自動で算出するシステム「PICO CUBIC(ピコキュービック)」を参考出展した。
仕分け時には中身がいっぱいになったらオリコンを交換する必要があるが、多数のオリコンを常に人が見て管理するのは手間がかかる。内容物の高さだけをセンシングする方式もあるが、オリコン内で物が偏っている場合もあるため、高さセンサーを複数設置する必要が生じる。これをカメラによるビジョンシステムに置き換えたのがPICO CUBICだ。
また、最小構成でAIピッキングを実現することをコンセプトにした「PICO PICK(ピコピック)」も展示した。小型ロボットにAIビジョンシステムを搭載した低価格&省スペースのシステムで、複数種類の製品を混載したオリコン内から指定した製品を取り出せる。
(曽根勇也、水野敦志、斉藤安紀)


 
                             
             
            

 
         
         
         
         
                     
             
             
         
         
         
         
         
                     
                     
                     
                     
     
     
     
    