都内にイノベーションセンター設立、自社技術生かす自動倉庫も開発/伊東電機
伊東電機(兵庫県加西市、伊東徹弥社長)は10月13日、東京都江東区に「東京イノベーションセンター豊洲」を開設した。創業80周年記念事業の一環で開設したもので、同社が製造・販売するマテリアルハンドリング(マテハン)システムを複数展示する。東京メトロ有楽町線や東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)の豊洲駅から徒歩3分の好立地で、「国内外のお客さまにぜひ製品を直接見てもらえれば」と伊東社長は語る。
MDRを使ったさまざまなシステムを展示
伊東電機が開設したイノベーションセンター豊洲は、マテハン機器のショールームとセミナールーム、同社が開発する植物工場、事務所を備える。延床面積は約1700㎡で、ショールームの広さは約600㎡。6つのシステムや製品群を展示する。
その他、仕分けシステム「idソーター 84モデル」やピッキングシステム「RevoPick Multi(レボピックマルチ)」などを展示。ワークに適した搬送システムを検討するため、複数タイプの搬送機器を組み合わせた「マルチ搬送テスト機」なども展示する。
ショールーム兼「技術の総本山」
同社は2020年に、兵庫県加西市の第二工場内にイノベーションセンターを開設した。「第二工場はアクセスがあまり良くないため、国内外のお客さまをお招きしにくかった。新設したイノベーションセンター豊洲はアクセスが良いため、ぜひ多くのお客さまに実際に製品をご覧いただきたい」と伊東社長は話す。
また、「イノベーションセンターは単なるショールームではない」と伊東社長は言う。同社はショールーム機能を持つ「テックセンター」を国内外に持つが、イノベーションセンターはそれとは一線を画す拠点で、開発技術者が常駐する「技術の総本山」の位置づけという。
開設時から開発技術者は常駐するが、同センターでデジタル系などの技術者を積極的に採用し、開発力の強化も目指す。現在は東京大学発のベンチャー企業と共同で人工知能(AI)技術を組み込んだシステムの技術検証などを進めており、その他にもさまざまな企業と連携するオープンイノベーションや技術交流の拠点としても同センターを活用する方針だ。
10月13日・14日には同拠点でプライベート展示会「id-Fair(フェア)2026」を開催したが、idフェアを今後定期的に開催する会場としても同センターを使う。
「イノベーションセンター豊洲は80周年記念事業の一環として開設したもので、わが社にとって大きな意味を持つ拠点。製品の導入を検討するお客さまはもちろんのこと、多くの方々にご利用いただきたい」と伊東社長は話す。

