[注目製品PickUp! vol.81]ロボットハンド用触覚センサーで、手作業のような繊細さを/XELA Robotics「uSkin」
早稲田大学からスピンアウトして創業したXELA Robotics(ゼラロボティクス、東京都新宿区、シュミッツ・アレクサンダー最高経営責任者<CEO>)は、ロボットハンド用の触覚センサー「uSkin(ユースキン)」を製造、販売する。ワーク(対象物)との接触面にかかる力を高感度に検出でき、つぶれやすい卵なども安定して把持できる。アレクサンダーCEOは「手作業のような繊細な動きを、ロボットでもできるようになる」と語る。
最適な力でつかめる
滑りも検知
uSkinのセンサー部分は直径5mmほどの小さな円形状をしており、それをシリコンラバーなどで覆いロボットハンドに取り付けて使う。用途に応じた4タイプをラインアップしており、そのうちシート状のシリコンラバー内にuSkinを並べて配置した「パッチ」タイプの人気が高いという。 パッチタイプはサイズ別に5種類あり、最小サイズはセンサー1個、最大サイズはセンサー24個を内蔵する。グリッパーの爪やヒト型ロボットの手のひらに取り付ける用途が多く、正方形に16個のセンサーを配置したパッチ「uSPa 44」の受注が最も多い。 他にヒト型ロボットの指先用の「カーブド」タイプや、市販のグリッパーに最適化した「プロテクト」タイプ、センサーがむき出しの「マルチベンド」タイプがある。加えて、ユーザー指定のグリッパーに適合するようuSkinをカスタマイズして提供することもある。