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2020.10.06

煩雑なティーチングが不要な自動化システムを発売/ヤマザキマザック

 大手工作機械メーカーのヤマザキマザック(愛知県大口町、山崎高嗣社長)は10月1日、立形マシニングセンタ(MC)や5軸加工機と呼ばれる工作機械向けの自動化システム「MAシリーズ」を発売した。

 MAシリーズは、垂直多関節型のアームロボットと加工対象物のストッカー、安全カバー、安全監視用のスキャナーで構成された自動化システム。立形MC「VCNシリーズ」「VTCシリーズ」や5軸加工機「VARIAXIS(バリアクシス) Cシリーズ」に対応し、加工対象物の脱着を自動化する。工作機械の動きを制御する数値制御(NC)装置に専用のソフトウエアをインストールして使用する。
 動作パターンや加工対象物の形状などの必要な情報をソフトに入力するだけでロボットの動作プログラムを作成できる。煩雑なティーチング(ロボットに動作を覚えさせること)作業が不要なうえ、工作機械ユーザーが使い慣れているCNC装置でプログラムを作成できるため、金属加工を手掛ける中小企業でも簡単に扱える。

 また、市販のハンドリフトでMAシリーズを簡単に移動できるのも特徴だ。工作機械との簡単な位置調整だけで据え付けが完了するため、工場のレイアウトに合わせて工作機械を移設する場合にも柔軟に対応できる。既設機への後付けも可能だ。

CNC旋盤向けの自動化システム「TAシリーズ」(写真は「メカトロテックジャパン2019」)

 MAシリーズでは使い手のニーズに合わせて、最大可搬質量20kgか同35kgの2種類のロボットを選択できる。
 販売価格は同20kgのロボットを使った「MA-20/400」が1080万円から、同35kgの「MA-35/400」が1150万円から。いずれも税別。販売目標は年間60台だ。

 ロボットを使った自動化システムを生産現場に導入するには従来、ティーチングなども含めた専門知識が必要で、中小企業にはハードルが高かった。

 こうした課題に対し、マザックは誰でも簡単に自動化システムを扱えるよう、NC旋盤と呼ばれる工作機械向けの自動化システム「TAシリーズ」を2018年に発表した。
 これに続き、今回新たに発売したMAシリーズも自動化システムのラインアップに加え、幅広い業界で拡大する自動化ニーズに対応する考えだ。

(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)

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