ロボットで未来の製造業のあり方を提案/未来モノづくり国際EXPO2023
ダイレクトティーチングを実際に体験
ファナックは協働ロボット「CRXシリーズ」とティーチング(教示)用ソフトウエア「タブレットTP」などを出展。CRXシリーズは全ての可搬質量をそろえて大々的に展示した。同製品の特徴はアームを直接操作して、動作経路や搬送対象物をつかむタイミングをティーチングするダイレクトティーチ機能。会場ではダイレクトティーチング体験もできた。
他にも、25㎏可搬の「CRX-25iA」をオプションで5kg増の30㎏可搬に拡張した実機も展示。30kgのダンベルを難なく振り回す動作を披露した。ロボット事業本部ロボットアプリケーション技術本部の高橋広光副本部長は「顧客から30㎏可搬に対応してほしいとの声が多く寄せられたことを受け、オプションを追加した」と話す。
用途の多様さをアピール
デンマークの協働ロボットメーカーのユニバーサルロボット(UR、日本支社=東京都港区、山根剛代表)は、同社の協働ロボットを使った自動化システムを複数出展し、用途の幅広さをPRした。UR公認の周辺機器「UR+(プラス)」に認定されたエスティック(大阪府守口市、鈴木弘英社長)のねじ締めツールによる高トルクねじ締めデモや、協働ロボット2台を組み合わせて双腕ロボットのようにピンを挿入するデモなどを展示した。
URの竹下隆章アプリケーションマネージャーは「高トルクのねじ締めでは締め終わりに大きな反力がかかるが、それを受け流せるなど協働ロボット自体の機能性が高いため、さまざまな用途で活用できる」と語る。