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2021.09.10

イベント

ディーン・フジオカ氏も登場! WRSついに開幕

「ワールドロボットサミット(WRS)2020 愛知大会」が2021年9月9日、愛知県常滑市の展示会場「アイチ・スカイ・エキスポ」で幕を開けた。開会式には、WRSのアンバサダーを務める俳優のディーン・フジオカ氏も駆け付けた。会場ではロボットの技術やアイデアを競い合う大会が催されているが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で無観客試合に。各チームの競技の様子は、公式ウェブサイト上に開設した「WRSバーチャル」からライブ配信されている。

61チームが参戦

1年越しの開催となったWRS2020 愛知大会

 WRSは「ロボティクス・フォー・ハピネス」をテーマに、人間とロボットが共生する世界の実現を目指すロボットの国際大会だ。世界中のチームがロボットの技術やアイデアを競い合う「ワールドロボットチャレンジ(WRC)」と、幅広い分野のロボットや関連製品を展示する「ワールドロボットエキスポ(WRE)」の2つのイベントからなる。
 WRCは「ものづくり」「サービス」「インフラ・災害対応」「ジュニア」の4つのカテゴリーに分かれ、インフラ・災害対応は今年10月に開かれる福島大会で、他の3つは愛知大会でそれぞれ実施される。愛知大会にはオンラインも含め、世界各国から計61チームが参戦している。

無観客試合となったWRC。WRSバーチャル上でライブ配信される

 コロナ禍で1年延期された愛知大会が、9月9日からついに始まった。しかし、感染症の再拡大を受けてWRCは無観客試合となり、WREもオンラインに切り替わった。
 各チームの競技の様子やロボットメーカーなどの出展製品は、WRSバーチャルで閲覧できる。

ロボットと共生する未来を

経済産業省の長坂康正副大臣

 愛知大会の開幕初日には、会場のアイチ・スカイ・エキスポで開会式が催された。主催者を代表し、経済産業省の長坂康正副大臣と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の石塚博昭理事長があいさつした。
 長坂副大臣は「競技参加者の方々にはぜひ、技術力を競い合いながら交流を深めてほしい。そして、ロボットが世界中で活躍するような社会を実現する担い手になってほしい」とエールを送った。

愛知県の大村秀章知事

 また、愛知県の大村秀章知事も登場し、「愛知県は国内有数のロボット集積地で、産業用ロボットやサービスロボット、ドローンなどの研究開発や社会実装に向けた取り組みが活発だ。ロボット産業が盛んな愛知県でWRSが開催されるのは大変ありがたく、愛知県や日本のロボット産業の力を世界に発信できることを喜ばしく思う」と祝辞を述べた。

人気俳優のディーン・フジオカ氏も会場に駆け付け、ロボット操作を体験

 WRSのアンバサダーを務める人気俳優のディーン・フジオカ氏も開会式に駆け付けた。「コロナ禍で1年越しの開催となったが、無事にWRSが開幕できて良かった。今回のイベントではWRSバーチャルを通じていつでも、どこでも最新のロボット技術の発展を間近で見られる。一人でも多くの方に、ロボットと共生する未来を感じてもらえれば」と語った。

 愛知大会は9月12日まで開かれる。その後、10月8日~10日の3日間にわたり、福島県南相馬市の「福島ロボットテストフィールド」で福島大会が開催される。

(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)

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