[進化する物流vol.8]物流自動化に本格参入、デモ施設も開設/ソフトバンクロボティクス
連載企画「進化する物流」のvol.8では、ソフトバンクロボティクス(東京都港区、冨澤文秀社長兼最高経営責任者<CEO>)を取り上げる。同社は今年9月、千葉県市川市に物流ロボットのデモ施設を開設し、物流自動化事業に本格的に乗り出した。「物流自動化を検討する際には必ず声がかかる、そういった存在を目指す」とロジスティクス事業本部長を務める坂田大常務執行役員兼最高製品責任者 <CPO>は語る。
業務用サービスロボなら世界一
ソフトバンクロボティクスと言えば、人型ロボット「Pepper(ペッパー)」のイメージが強いが、業務用の清掃ロボットや配膳ロボットなども取り扱う。その同社が、物流ロボットを使った物流自動化事業に本格参入すると発表した。 搬送ロボットが保管スペースの上部を走行する自動倉庫システム「オートストア」を中心に、モーションプランニング技術でパレタイズ・デパレタイズ作業を自動化するXYZロボティクス製のロボットシステム、搬送ロボットによる自動仕分けシステム「t-Sort(ティーソート)」などを幅広く提案する。倉庫実行システム(WES)でこれら設備を連携させ、入荷から棚入れ、ピッキング、梱包、仕分け、出荷まで、総合的な物流自動化ソリューションを提供できる。
イノベーションラボがあるのは、千葉県市川市のJR京葉線二俣新町から徒歩8分の場所にある物流倉庫「ESR市川ディストリビューションセンター」内。 見学予約は、同社ウェブサイト内のイノベーションラボ見学申し込み専用フォームから申し込める。 (ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)