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2022.11.07

知見生かしロボットベンチャー企業をサポート/ソフトバンクロボティクス

 ソフトバンクロボティクス(東京都港区、冨澤文秀社長兼最高経営責任者<CEO>)は10月、オンラインで「新プロダクト・戦略発表会」を開き、ロボットの開発会社向けのサービス「ロボットサポートサービス」を開始すると発表した。

「業界全体を盛り上げたい」と言う坂田大常務執行役員兼CPO

 これは、ロボット開発会社の量産や品質管理、物流、保守サービスなどをサポートするサービスだ。全国に75のフィールドサポート拠点を構え、7組の導入支援チームと、4カ所の物流拠点、4カ所のコールセンターなどでロボットの開発会社をサポートする。
 「われわれはこれまでに4万台以上のロボットを生産し、8年間のアフターサービスの経験もある。業界全体を盛り上げるため、われわれの持っている知見を、ロボットを開発する国内外のさまざまな会社に提供したい」と坂田大常務執行役員兼最高製品責任者 (CPO)は語る。

同サービスを利用するテレイグジスタンスの富岡仁CEO

 新プロダクト・戦略発表会では、同サービスを既に利用しているTelexistence(テレイグジスタンス、東京都中央区)の富岡仁最高経営責任者(CEO)が登壇。同サービスを利用する背景などを述べた。
 テレイグジスタンスは、コンビニエンスストア向けのドリンク陳列ロボットを開発する企業だ。ファミリーマートの店舗に300台導入することが決まっている。「コンビニは主要3社で国内に5万3000店。需要は大きく、わが社は2026年までに5万台以上の導入を目指すが、まだ受注もしていない段階で生産のために大規模に投資することは難しい。そこでソフトバンクロボティクスの量産サポートがまさに最適だった。将来的にはアフターサービスでも協業していきたい」とテレイグジスタンスの富岡CEOは話す。

「量産を積極的にサポートする」と話すソフトバンクロボティクスの冨澤文秀社長兼CEO(中央)

 「ロボットは、世界レベルで見ればいずれは自動車のように量産されるようになると思っている。われわれが持っているノウハウで積極的に量産などをサポートをしていきたい」とソフトバンクロボティクスの冨澤文秀社長兼CEOは言う。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

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