[特集MECT2021 vol.6]ローディングだけじゃない
「メカトロテックジャパン(MECT)2021」では、工作機械に加工対象物(ワーク)を付け替えるローディング/アンローディング作業だけでなく、加工に付随するさまざまな作業の自動化提案も多い。工作機械に内蔵する機器の段取り(アタッチメント変更)作業や、加工後のバリ取りや測定などを人手からロボットに置き換える提案が相次ぐ。「vol.6」では、そうした多様なロボットシステムを取り上げる。
自動爪交換システムを初披露
切削工具メーカーもロボットシステムを展示
工作機械に取り付けて使う切削工具のメーカーも、ロボットシステムを展示する。協働ロボットのバリ取りシステムを参考展示したのは富士精工(2A13)だ。デンマークのユニバーサルロボットの協働ロボットの先端に、3Dプリンターで製作した自社開発の工具保持具とバリ取り工具を搭載する。ツールチェンジャーで工具保持具をロボットハンドに付け替えれば、1台でワークの搬送などにも対応可能だ。 また、センサー内蔵ホルダーも参考展示。振動と温度センサーを搭載し、切削工具の異常を検知して予兆保全に役立てる。トヨタ営業課の高橋一郎課長は「『省人化への未来挑戦』とのテーマを見ていただきたい」と話す。