[ロボットが活躍する現場vol.5]一品物の生産でもロボットは使える【前編】/ホーコス
ホーコス(広島県福山市、菅田雅夫社長)は現在、「ATC自動組み立てプロジェクト」を推進する。ATCとは、工作機械に取り付けて使う刃物(切削工具)を自動交換する自動工具交換装置(オート・ツール・チェンジャー)のこと。ばねを縮めた状態で部品を組み付ける必要があるなど、高度な作業が求められる。2017年から検討を始め、自社でシステムを一から構築した。
一品物の生産でも自動化はできる
ホーコスは、工作機械などを製造するメーカーだ。「ATC自動組み立てプロジェクト」とは、自社の工作機械に組み込んで使うATCを、産業用ロボットで自動生産するプロジェクトのこと。 2017年にロボットの導入を検討し始め、どの工程をどのように自動化するかといった検討から、実際のシステム構築まで自社で行った。「人手不足で人を増やしにくく、働き方改革にも対応しなければならないので、ロボットによる自動化を検討し始めた」と池田邦弘取締役工機技術本部長は言う。