[SIerを訪ねてvol.46]FA商社のSIer事業だからこその強み/特電
制御機器を中心に取り扱うファクトリーオートメーション(FA=工場自動化)商社の特電(静岡県沼津市、加藤秀敏社長)。システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)として、FA商社の強みを生かした自動化システムの構築に取り組む。加藤社長は「両輪の強みを生かして、『ワンストップカンパニー』を目指す」と話す。
ちょっとした自動化から、DXまで提供
ロボットシステムの構築なども担うソリューションシステム事業とFA商社事業が特電の2本柱だ。双方の相乗効果で顧客の生産現場の課題解消に取り組んできた。 ソリューションシステム事業では、FA商社として培った制御機器の知見も生かしたシステム構築を得意にする。 産業機械と産業用ロボットの連動はもちろん、各種センサー類やソフトウエアまで含めた生産ラインの構築事例が多数ある。プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)などの制御機器を駆使して、複合的な工程も全体を最適にコントロールする。 さらに、生産ライン全体の制御や、生産管理システム(MES)などの上位システムとの連携でも、FA商社として培った知見を発揮する。 特に、最近は製造業でもデジタルトランスフォーメーション(DX=デジタル技術による革新)を推進する企業が増えている。生産現場の機械や機器の制御システムから、上位の管理システムまでを知る同社には追い風という。産業用ロボットなども使った自動化とDXを合わせた提案にも力を入れている。