[2023国際ロボット展リポートvol.20]システムの立ち上げが簡単に/OnRobot、京セラ、チトセロボティクス、シュンク、アジリル
AI活用のパッケージが人気/シュンク・ジャパン
AIを活用したパッケージでシステムの立ち上げ簡易化を提案する企業もある。 ドイツに本社を置くエンドエフェクターやツールホルダーのメーカー、シュンクの日本法人シュンク・ジャパン(東京都品川区、星野泰宏社長)は多彩なシステムを展示したが、特に「AI物体認識を使った2Dランダムピッキング」が人気を集めた。 物体認識ベースのAIアルゴリズム(計算手法)を用いたソフトウエアが、ワークの種類や姿勢、つかみしろを理解し、ロボットの動きをガイドする。ボウルフィーダー「Flexbowl(フレックスボウル)」上につかめるワークがないとAIが判断すれば自動的に回転、振動し、保持できる位置にワークを移動させるなど高機能だ。 「今回展は大手以上に、中小企業や商社の来場者の積極的な姿勢が目立つ。システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)なしでシステム構築できるようなパッケージ製品、ソリューションへの強い関心を感じる」と星野社長は話す。