チャックの爪の交換はロボットに【後編】/松本機械工業
JIMTOF2018でも注目
JIMTOF2018で披露したデモ(松本機械工業提供)
2018年11月に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた日本最大規模の工作機械見本市「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」で、同社はROBO-QJCとAJCチャック、ロボットで構成された爪自動交換システムを小間の前面に目立つように展示。ロボットを使った爪の自動交換のデモを披露し、多くの来場者の注目を集めた。
桑本営業本部長は「多くの来場者が足を止めて当社のデモを見てくれた。海外の人もたくさん来た」と胸を張る。
SIerとの接点拡大へ
「今後は、チャック周りの自動化システムを全て自社で提案したい」と桑本営業本部長は展望を語る。将来はロボットのティーチングや、爪のストッカーや爪交換用のロボットハンドなども含めた自動化システムの設計・構築など、全て自社で担うことを目指す。
とはいえ、現状では同社でロボットのティーチングができる社員は3人。「自社で全てを」というのはあくまで長期的な目標だ。
目下の課題は、ロボットシステムを構築するシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)との接点を拡大すること。1社でも多くのSIerと手を組み、幅広い顧客ニーズに合わせた爪自動交換システムの提案に取り組む。
SIerとの接点を拡大するための取り組みの一環で、今年5月に金沢市で開かれる産業見本市「MEX金沢2019」では、SIerや販売代理店に向けたワークショップを開く。
「爪自動交換システムを少しでも多くのSIerにPRし、自社のビジネスの幅を広げたい」と桑本営業本部長は先を見据える。
――終わり
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)
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