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2020.03.23
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[沖縄ウィークvol.1]ウチナーに来るかロボットの波!? 沖縄の自動化ニーズの今

「割り切り」と「連携」がキーワード

「沖縄ものづくり技術展2019」にはロボットの展示も見られた

 このハードルを乗り越えるポイントはどこにあるのか?  そのキーワードは「割り切り」「連携」の2つだ。  ロボット導入を考える企業の“先輩企業”である那覇王冠の玉城社長は「割り切るところは割り切る。ある程度の妥協は大事」と語る。SIerとして沖縄参入を考える企業にとっての“先輩企業”のカサイエレック立花沖縄事業所長も「妥協点をしっかりと考える顧客でなければ、SIerも仕事ができない」と話す。  両者の話からは、市場が小さく小規模な企業が多い沖縄県で自動化システムを普及させるには、その市場性に合わせた割り切りが肝心になることが読み取れる。  また、前述の通り、県内企業がロボットを導入したくても、最適な相談先がないことも課題だ。これに対し、沖総局では県内の企業団体や金融機関などを巻き込んだコンソーシアム「沖縄IT活用推進コンソーシアム」(仮称)を21年度に立ち上げる計画で、横連携を強化することで県内企業のIT技術やロボットの導入を支援する。

1週間にわたりリポート

 こうした沖縄県の自動化の現況を、ロボットダイジェストでは3月23日~27日の1週間にわたり「沖縄ウィーク」として掲載する。  新型コロナウイルスの感染拡大が本格化する少し手前の20年1月27日~29日の3日間で、カサイエレックや那覇王冠などの企業はじめ、沖縄県商工労働部や沖縄県工業技術センター、沖総局などの行政・自治体関係者、沖縄県工業連合会の我謝(がしゃ)育則専務理事を取材した。さらに、20年1月28日と29日に開催された「沖縄ものづくり技術展」も訪ねた。  果たしてウチナーにロボット導入の波は到来するのか――? 本日から1週間かけて、現地の今をリポートする。

(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)

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