[注目製品PickUp! vol.100]「手軽な自動化」を実現!/SUS「GFコンベヤ薄型」
ワンポイントの自動化に
同社のFA事業ではアルミ構造材「SFシリーズ」やGFシリーズ、高剛性タイプの「ZFシリーズ」などを展開してきた。中でもGFシリーズはレンチ1本で組み立てられる手軽さに加え、フレーム同士を組み付けるだけで簡単に直角を出せる特徴から、自動車や半導体分野の生産現場で導入が広がった。
そのGFシリーズに電動機能を持たせた製品として2015年、従来モデルの「GFコンベヤ」を発売した。
Snets開発グループXA開発チームの久保裕貴チームマネージャーは「からくり装置にワンポイントで電動化や自動化の機能を組み込めば、さらに使いやすくなるのではと考えた」と振り返る。
その後、AGVやAMRにGFコンベヤを載せて使う事例が出てきた。久保チームマネージャーは「わが社の電動化製品は全て直流(DC)24Vで動く。AGVやAMRから直接給電できるため、からくり装置以外にも用途が広がった」と語る。
また、「計画的に予算を取って設備を導入できる工程以外にも、現場には“ちょっとした困り事”が数多くある。デジタルトランスフォーメーション(DX)やモノのインターネット(IoT)のような大がかりな取り組みではなく、低コストで手軽に現場を改善できるのがGFコンベヤシリーズの特徴」と強調する。
GFコンベヤは今では年間約400台を販売する主力製品となった。徐々にラインアップを増やし、ベルトの幅は190mm、290mm、390mmの3段階、長さは500mmから2000mmまで100mmごとに選べる。
一方、顧客からはGFコンベヤを2段に重ねて使う場合、ワークがモーターに干渉しないように設備全体の高さを上げざるを得ないとの声が寄せられていた。これを受けて薄型タイプの開発に着手し、約1年をかけて発売にこぎつけた。
AGV専用パッケージも視野に
「手軽な自動化」を意味するライトオートメーションを掲げる同社。今年8月には静岡事業所内のショールームをリニューアルし、各種アルミ構造材から主力のからくり装置、ロボット架台などを展示する体験型のラボ「Experience Lab(エクスペリエンスラボ)」としてオープン。全社を挙げて手軽に始められる自動化ソリューションの提案を推し進める。
ブランド戦略グループ・ブランド創造チームの三輪慎一郎チームマネージャーは「GFコンベヤシリーズはまさにライトオートメーションを象徴する製品」と力を込める。
今後はGFコンベヤ薄型のサイズ拡充を視野に入れる。併せて、周辺設備との連携に必要な周辺機器をそろえた「AGVパッケージ」の投入も検討する。
佐々木さんは「パッケージ製品の提案に加えて配線事例をホームページで公開し、初めてのお客さまでも簡単にAGVと接続できるようにしたい」と意気込む。

