[国際物流総合展2024 vol.3]圧倒的な物量には自動倉庫を/AutoStore System、EXOTEC、ギークプラス、ラピュタロボティクス、ROMS、椿本チエイン、THK
自動倉庫の搬送ロボットを改良
ラピュタロボティクス(東京都江東区、モーハナラージャー・ガジャン最高経営責任者<CEO>)は、自動倉庫「ラピュタASRS」を展示した。 保管棚がシンプルな構造のため短い工期で導入でき、レイアウトの自由度も高い。新たに、ラピュタASRS内で稼働する搬送ロボットを改良した。部品の一体化を進めることで本体を7kgほど軽量化し、稼働時間を伸ばした。 大橋由加プロダクトコミュニケーションマネージャーは「今回展ではブース内で製品の見積もり試算やアドバイザーに補助金相談もできるようにするなど、来場者が導入を検討しやすくなるような工夫をした」と話す。
国内に向く仕分け機
小型の自動倉庫が得意な国内メーカーのROMS(ロムス、東京都品川区、前野洋介社長)は、大和ハウス工業のブースで棚状のピース仕分け機「Nano Soter(ナノソーター)」を展示した。 作業者が物品のバーコードを読み取り、ナノソーターの投入部に置くと、出庫指示に従って自動で仕分ける。2列の棚の中央部に直交式の搬送装置があり、棚に設置されたケースにオーダーごとに物品を振り分ける。全ての物品がそろったら、ケースごと搬送装置で運び、出庫する。 担当者は「国内では省スペースな装置が求められる。ナノソーターは5坪で最大300ケース以上の仕分けや保管ができる」などとアピールした。
製造業でも部品などの保管に
また、THKは得意の直動機器などを組み合わせた「コンテナ型自動倉庫ユニット」を披露した。 棚は左右に配置。中央には3軸の直動機器を組み合わせた装置を置き、多段のスライドで、荷物の入った樹脂製コンテナ(通い箱)を出し入れする。棚や直動装置のカスタマイズも簡単にできる。 担当者は「コンテナ部分を置き換えれば、工作機械のワーク(被加工物)用パレットにも応用できると考えている」と話す。
(芳賀 崇、西塚将喜、水野敦志、斉藤安紀)
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