食品機械展でロボットに熱視線【その3】/FOOMA JAPAN2024
ゲル状液体や寿司、レタスも
人工知能(AI)を使った外観検査システムなどを手掛けるROBIT(ロビット、東京都板橋区、新井雅海社長)は、レタスの芯を見極めて除去するロボットシステム「CUTR(カトル)」を展示。ロボット2台と、レタスの芯を見極めるカメラ、芯の除去装置を一体にしたシステムだ。2台のロボットが交互にレタスを把持して、カメラや除去装置に向けて差し出す。サイクルタイムは5秒以下で、熟練作業者並みという。 新たに専用のロボットハンドを開発。対象物を挟み込む爪の間隔を自由に変えられ、レタスだけでなく白菜やキャベツにも使えるようになった。新井社長は「導入事例も増えており、他の野菜に応用したいとの相談も増えてきた」と話す。
ロボットがカクテルも
食品だけでなく、飲料を扱う展示もあり、ブリヂストンの社内ベンチャーであるブリヂストンソフトロボティクスベンチャーズは、ブース内でAIとソフトロボットハンドを活用したカクテルバーを開き、他社の展示とは一味違った体験を提供した。AIカメラが来場者の表情を読み取り、その気分と表情に合わせたカクテルレシピを作成。ロボットがその場でオリジナルカクテルを作る流れだ。 協働ロボットが銀色のシェイカーボトルで材料を調合してシェイクし、同社のロボットハンドでサクランボをトッピングし、受け渡し口まで運んだ。「このカクテルバーはホテルや空港のラウンジなどに最適。FOOMAでは来場者から好意的な反応を多く貰った」とブース担当者は語る。
――続く (ロボットダイジェスト編集部 FOOMA JAPAN2024取材班)
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