[SI基礎講座vol.20] 導入ステップ④
「導入・立ち上げ」を見ていきましょう。要件が決まり予算の稟議(りんぎ)も降りていざ搬入となると、搬入ルートの確保も必要です。レベル(水平)出しをして据え付けた後は、「導入前評価」「本運用評価」などいろいろと評価・検証していきます。操作する人には操作手順書で教育を行います。あとは、運転記録や整備記録などをどう残すかも決めておきましょう。
最後が「改善・保守」です。稼働の段階では、稼働状況をきちっと把握できるようにすることが必要です。どういったデータをどこから取り、どう監視していくのかを決めておきましょう。 ロボットの実際の動きに想定と違うところがあれば、対策を実施します。また製品を確認し、製造ラインとしての品質も確認しましょう。 作業者からのヒアリングも大事ですね。現場で実際使ってる人たちと常に会話をしてください。そのようにコミュニケーションを十分にとって運用してもらえればと思います。
――次回は「技術者倫理と法知識①」です (構成・ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
※この記事は2023年9月12日~14日に日本ロボットシステムインテグレータ協会が主催した「ロボットSI基礎講座」を誌上講座として収録したものです。「ロボットSI基礎講座」の詳細情報の確認や申し込みは、同協会の公式ウェブサイト内「ロボットSI基礎講座」のページから。 SI基礎講座:記事一覧はこちらから