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2019.03.27
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[注目製品PickUp!vol.10]欲しい所に手が届く、片手で運べる協働ロボ【後編】/デンソーウェーブ「COBOTTA(コボッタ)」

初心者でも10分!

タブレットを使えば初心者でも簡単に使える

 タブレットを使用した操作は、専門的な知識がなくも簡単だ。

 アームを動かして操作を記憶させるダイレクトティーチング機能や、タブレット上に簡単な指示がアイコンで出るなど、初心者にも優しい。展示会ではコボッタの体験コーナーを設置。先端のカメラでつかむ物を撮影し、つかみ、整列させる、この単純な作業の指示を来場者に設定してもらい、簡単さをアピールした。

 「ロボットに触れたことのない人でも、説明すれば10分でできる」と澤田室長は自信を見せる。

本体とセットで購入する企業も多いオプションのカメラ

 先端に取り付けるカメラはオプションだが、最初からセットで購入するケースも多いという。

 カメラを取り付けると、ロボットとの相対的な位置を合わせるキャリブレーションと呼ばれる調整作業が必要だ。最初からセットで購入した場合は、取り付けからキャリブレーションまでを済ませた状態で出荷するため、手元に届いてから立ち上げるまでの時間を短縮できる。

誰にとっての簡単か?

初心者でもアームをつかんで簡単に動作設定ができる

「ロボットにはいろいろな人が携わる。その人の経験や環境によって『簡単』の定義も変わる」と澤田室長。ロボットに触れたことのない初心者には、タブレットを使用した操作方法が最適だ。しかし、ロボットシステムを構築するプロであるシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)など、高度な作業指示をしたい人にとっては、タブレットによる入力ではできることが限られ物足りない。そこでコボッタは、デンソーウェーブ製の他の産業用ロボットと同じく、ロボットコマンドを使ったプログラミングや、シミュレーションなどを利用できるようにした。初めてでも手軽に使え、さらに高度なことをさせたい人でも満足できる機能をそろえる。さまざまなオプションも用意する。持ち運ぶことが前提のため、対象物の位置を認識するカメラや、コボッタ本体を固定せずに自立させるベースプレートをラインアップ。その他、コボッタ用周辺機器を開発・製造する同社以外の企業(サードパーティー)との連携は30社を超え、今でもその数は増え続けている。製造現場でよく使われるイーサネット以外のネットワーク規格を使用するための「フィールドネットワークインターフェースモジュール」などもそろえる。コボットの販売実績は伸びており、「19年度は年間で2000台の導入を目指す」と澤田室長は意気込む。――終わり(ロボットダイジェスト編集部、渡部隆寛)

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