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2024.01.19
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[2023国際ロボット展リポートvol.19]ロボットにプラスαで機能を付与/ATI、ワコーテック、三共製作所、木村洋行、テイアイテイ、リモートロボティクス

大型ロボットも高精度に搬送できる/三共製作所

三共製作所は「LinerDrive」を大きくアピール

 三共製作所(東京都北区、小川広海会長兼社長)は、昨年1月に発売した「LinerDrive(ライナードライブ)」を展示した。  最大350kgまで搬送できる「LRS350」と、同1000㎏の「LRS1000」の2タイプがあり、重量物を高精度に搬送できる。大型ロボットを載せることで、ロボットの可動範囲を拡張することも可能だ。基本レールは3mで、別途、延長レールも用意する。  独自のカム技術を応用した直進駆動機構「ライナーユニット」や直動ガイド、サーボモーター、コントローラーを一体にし、システムの設計時間を大幅に短縮できるのが特徴だ。また、ロボット本体のコントローラーとの連携も簡単で、設定をすれば、ロボットのコントローラーからライナードライブの操作もできる。  担当者は「ロボットの搬送だけでなく、重量のある対象物(ワーク)を乗せ、周囲に作業ロボットを置くことで、溶接や組み立てラインも構築できる。使い方は幅広い」と訴求した。

水平にも垂直にもロボットの稼働範囲を拡大/木村洋行

木村洋行は協働ロボットに2種類のアクチュエーターを組み合わせて展示した

 水平方向だけでなく、垂直方向にロボットの可動範囲を拡大する製品もある。  機械部品の輸入商社の木村洋行(東京都千代田区、木村光正社長)は、協働ロボットと組み合わせて使うアクチュエーターを展示した。スウェーデンで直動部品などを開発するEWELLIX(エバリックス)の製品で、上下に昇降する「リフトキット」と前後に動く「スライドキット」を組み合わせた。  木村洋行の第2事業部の横田雅也主任は「ロボットの可動範囲を広げたいときに、大きいサイズのロボットと入れ替えるのはコスト面でハードルが高い。リフトキットやスライドキットを導入すれば、既存のロボットを活用しながら稼働範囲を拡大できる」と説明する。

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