2023.10.16
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水平だけでなく垂直にも! 最先端の無人搬送ソリューション/VisionNav Robotics

搬送作業全体の自動化を

 石毛将太セールスディレクターは、同社のソリューションの特徴を「縦にも横にも強い」と表現する。水平=横方向の搬送はもちろん、垂直=縦方向の搬送にも長けたAGFなど、合計で8つのシリーズをラインアップする。  今年5月に発売したAGFの「VNST20」は、水平方向の搬送に向く。可搬質量は最大2tを誇る。スペースの限られた現場でも稼働できるように、幅815mm×奥行き1600mm×高さ1650mmとコンパクトな本体サイズにした。  垂直方向に強みを持つAGF「VNR」シリーズは、棚の高い位置にもパレットを出し入れできる。揚げ高は標準で7m~8m、最大で12mのタイプも用意した。  他に悪路でも走行できるタイプなど、さまざまな用途を想定したAGFを開発する。

新製品「VNST20」は水平方向の搬送に向く(提供)
最大で12mの高さに届く「VNR」シリーズ(提供)
自動けん引車などと組み合わせ、搬送全体を自動化する(提供)

 加えて、AGVや自動けん引車もある。それらの制御を統合して運用できるシステムで、無人搬送ソリューションを実現する。  最大で150台の搬送ロボットを一括して制御できる。AGFやAGV、自動けん引車の動作を連携し、例えばトラックの荷下ろしから倉庫内の搬送、棚入れまでの一連の作業の自動化を実現する。  石毛セールスディレクターは「1つの倉庫内に複数のメーカーの搬送ロボットが稼働していると、別々のシステムを連携させる上位システムが必要で、開発費が膨らむケースもある。わが社は用途ごとに適した搬送ロボットを用意しており、それらの群制御なども同一のシステムで実行できる」と説明する。  また物流の自動化を検討する際に、将来を見据えた計画が重要という。「初めに一部の作業の自動化だけを考えるのではなく、総合的な視点を持つ必要がある。その視点を持たずに搬送ロボットを導入すると、そのロボットでは他の自動化したい作業に対応できないなどの事態が起こり得る。トラックへの積載など難度の高い作業や別拠点への展開も見越した、搬送業務全体の自動化を想定すべき」と訴える。

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