[ショールーム探訪vol.9]ロボット事業とコネクタ事業のコラボレーション/ストーブリ「東梅田ショールーム」
ド迫力のツールチェンジャー
東梅田ショールームは、ロボット本体の他に周辺機器も展示する。その中でも記者がひときわ目を引かれたのがツールチェンジャー「ロボットツールチェンジャーシステム」だ。ツールチェンジャーと聞くと小さなものを想像する読者がいるかもしれないが、展示されているのは大型のものだった。溶接ガンを接続したデモシステムの説明書きをよく見ると、溶接ガンの重さはなんと72㎏。流体コネクタ事業部兼電気コネクタ事業部営業グループのチャリセ・カゲス主任は「ツールチェンジャーのラインアップは大型の溶接ガンと接続することを想定したもので、最大可搬質量2500㎏の機種もある」と言う。 ロボットツールチェンジャーシステムの特徴は耐久性の高さだ。高精度なガイドピンで位置決めの再現性を高め、動作のがたつきを抑えることで耐久性が向上した。カゲス主任は「従来のツールチェンジャーは半年程度で交換する必要があったが、ロボットツールチェンジャーシステムは約5年使い続けられる」と話す。
逆風から盛り返す
東梅田ショールームを開設したのは2020年と新型コロナウイルス流行の渦中だった。開設当初は思うような集客ができなかったが、経済活動の再開に伴いショールームを対外的に使えるようになった。商談やロボットの扱いに関する講習でショールームを使う機会が増え、システムインテグレーターとの連携の拠点としても活用する。 今年8月には東梅田ショールーム初のプライベートショー(PS)「STAUBLI eXPO 2022 Summer(ストーブリエキスポ2022サマー)」を開催した。林田部長は「ストーブリエキスポはこれから年2、3回の頻度で開催したい。今回は持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにしたが、次回はわが社の強みである食品業界をテーマに開催できれば」と意気込む。
(ロボットダイジェスト編集部 斉藤拓哉)
[取材記者から] 東梅田エリアは飲食街とビジネス街が混ざり合っているため、ショールームがあるとのイメージは湧きにくかった。しかし、ガラス張りの特徴的な外観のおかげで人目につきやすく、通行人が思わずロボットに目を向ける場面も目にした。今後はPSの開催に力を入れるとのことで、東梅田ショールームを顧客との最大の交流拠点にする意気込みを強く感じた。
施設概要 名称:東梅田ショールーム 所在地:大阪市北区西天満6-7-4 大阪弁護士ビル1階 予約連絡先:06-6889-3293(ストーブリロボット事業部)