• インタビュー
2022.01.12
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社名変更の候補は「コンバム」一択の決意/コンバム(旧妙徳)伊勢幸治社長

工場面積1.5倍ながら生産量3倍に

新築した岩手工場の工場棟

――生産拠点の増強も発表しました。  岩手県奥州市にある国内唯一の生産拠点、岩手工場内に昨年12月、新工場棟を設けました。床面積は従来の1.5倍で、本格稼働は今年春を目指します。最新設備の導入やロボットなどを使った自動化で生産効率を高め、生産能力は現行の3倍に引き上げる計画です。金型や成形品の加工の一部を内製に切り替えて、内製化比率を高めます。

完成したばかりの新工場内部。本格稼働は今年春を予定する

――新たに国外へ生産拠点を建てる考えはありませんでしたか。  人件費や固定費などのコストを考えると、海外生産に分があるのは間違いありません。わが社も海外生産を考えた時期もありました。しかし、新興国でも人件費は年々高まっており、メリットを得られる期間は長くはないかもしれない。また、生産現場の柔軟性や臨機応変さは国内に分があります。

「ロボットハンドのコンバムを目指す」と伊勢社長

――なるほど。  今回の新型コロナウイルス禍では、海外の生産活動が止まり、国内のサプライチェーンにまで影響する場面も少なくありませんでした。わが社の製品は全て、顧客の生産活動や出荷作業に密接に関係します。特に吸着パッドなどの消耗品を供給できず、顧客の生産を止める訳にはいきません。供給責任も含めて考えると、国内で徹底的に生産効率を高める方針にしました。 ――最後に今年への意気込みをお願いします。  わが社は今年から、コンバムに社名を変え心機一転しました。人手不足を背景にまだまだ成長するロボット市場にも注力します。生産体制も新たにし、全社を挙げて「ロボットハンドのコンバム」のイメージの確立を目指します。

(聞き手・ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜)

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