2021.05.20
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[特集 FOOMA JAPAN2021 vol.1] 融合する食品機械とロボット

食品産業で増えるロボット活用

FOOMA JAPANにもロボットの展示が増える(写真は2019年展のストーブリ)

 各工程を自動化する専用機は、食品工場などで以前から多く使われてきた。  いま自動化が強く求められるのは、例えば調理前の材料投入や、製造後の箱詰め、荷積みなど、加工の前後の工程だ。それらを自動化するため、産業用ロボットの活用が増える。多くの食品機械メーカーが、ロボットを使ったシステムの需要は増加傾向にあると指摘する。

食品機械メーカーもロボットを活用(写真は2019年展のOMCブース)

 食品機械メーカーがシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)としてロボットを使う機会が増え、独自の専用ロボットを開発する企業も登場している。  ロボット産業も積極的に食品産業向けにソリューションを開発し、提案する。両産業の境目がなくなり、食品機械業界では「食品機械×ロボット」でイノベーションが相次ぐ。  また、農林水産省は18年度から「加工食品の国際競争力強化に向けた食品製造イノベーション推進事業」を展開。食品加工でのロボットや人工知能(AI)システムの導入費用の一部を助成するなど、行政も食品分野へのロボット普及を支援する。

最新トレンドを紹介

 本特集では、食品機械や食品向けロボットシステムによる自動化の最前線を紹介すべく、さまざまなコンテンツを掲載予定だ。日食工の海内会長には、2年ぶりのFOOMA JAPANへの意気込みだけでなく、食品機械産業の現状や展望、今後の課題などを語ってもらった。出展企業の展示システムも、会期に先立っていくつか紹介する。食品産業のニーズの変化を敏感にとらえ、前回展以降に開発された新製品も多い。  FOOMA JAPANはこれまで東京で開かれてきたが、今回は愛知県での初開催で、緊急事態宣言明けとはいえ直接会場に行けない人も多いだろう。robot digestを運営するニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、樋口八郎社長)は展示会場と同じ愛知県内に本社があり、複数の記者を会場に派遣する。会期中や会期後には、記者が会場を歩き回って取材した最新トレンドリポートも掲載する。乞うご期待!

(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

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