[注目製品PickUp!vol.24]拡張性、制振制御で差を付ける【前編】/セーラー万年筆「sigma5」
高度な自動制振技術
シグマシリーズに共通する大きな差別化のポイントが、高度な自動制振制御だ。アームを動かすと、停止時に振動が生じる。振動が自然に収まるのを待つと、その分の時間が無駄になってしまう。そこで、振動を打ち消すような微細な動きをアームにさせることで短時間で振動を止め、次の動作に移るまでの時間を短縮する。 取り出しロボットは、アーム先端のチャックや成形品、オプションユニット次第でアームの重量や重心が大きく変わる。重量や重心が変われば、停止時の揺れ方も変わるため、それを打ち消す制振制御のパラメーターを個別に設定する必要がある。そのパラメーター調整を自動でできる。 「シグマ5は高生産かつ高耐久で、さらに柔軟性な運用ができる。まさに今の時代に最適な設備。カスタマイズの幅も広く、『技術のセーラー』の強みを生かせる製品」(永瀬主任)。 前編で取り上げた他にも、シグマ5の特徴やユニークな機能は多い。後編ではそれら機能と、シグマ5に至る開発の系譜を紹介する。
――後編へ続く (ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)