[SIerを訪ねてvol.14]ロボの力を常に100%にする会社【前編】/松栄テクノサービス
強さの底には人材力
松栄テクノサービスの対応力の高さの秘訣は、ロボットを動かせる人材の多さにある。従業員60人のうち、9割ほどはロボットを動かせるという。 「他の企業だと、ロボットを触ったことのない営業が7割、実務を担当する設計が2割、総務などのその他が1割といったSIerも多い。ただうちは、女性も含め9割がロボットを扱え、うち16人ほどはシステムインテグレーションの全行程を任せられる」と豊重常務は力を込める。ほとんどの従業員がメンテナンスからスタートするため、ロボットを扱える必要があり現場力が鍛えられた。 「だからこそサポート力に長け、ロボットシステムの力を100%引き出せる。しかしこれからはメンテナンスだけでなく、生産現場のニーズに合わせたロボットのカスタマイズやジグ(補助器具)の設計など、ロボットシステム新設時の提案にも力を入れるべき」と豊重常務。さまざまなロボットが登場し、使い方の幅も広がりつつある中で、「人材不足や生産性向上といった課題を解決する手伝いをするには、導入から携わる必要がある」と言う。
――後編へ続く (ロボットダイジェスト編集部 渡部隆寛)