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2024.08.15
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[注目製品PickUp! vol.70]新発売の3Dカメラと組み合わせ多品種少量の現場へ/Eureka Robotics「エウレカコントローラー」 

日本市場は重要なターゲット

その日に買ったプチトマトなど、未登録の物を置いても問題なく認識

 同社は2018年にシンガポールで設立された。当初からエウレカコントローラーの制御技術で高い評価を受け、主に光学関連や航空宇宙などの分野で受注を増やした。特に光学関連では部品の取り扱いに非常に高い精度が要求されるが、μm単位の精度を保証する制御技術で多数の自動化システムを構築してきた。  中国や欧米など海外展開を広げる中で、日本を最重要市場と位置付けた。池川営業部長は「わが社の強みは高精度と高速を実現する制御技術のため、技術力をきちんと評価してくれる日本のメーカーは重要な顧客であり、パートナーでもある」と言う。  2023年6月に日本法人を立ち上げ、同年11月に開催された国際ロボット展(iREX)に初出展したところ、大きな反響があった。実績の多い光学関連や航空宇宙分野だけでなく、自動車業界や物流関連のユーザーからの引き合いも増え、既に納入の決まった案件もあるという。  増加するユーザーからの引き合いに応えるため、日本法人の人員も設立時の2人から4人に増やした。田代桂太郎アプリケーションエンジニアは「ワークを撮像してから把持ポイントを選定するまでの処理時間も、さらに短縮できるよう開発に取り組む」と話す。営業担当の島田鴻志さんは「ユーザーが安心して使えるよう、製品のアフターサポート面でも丁寧な対応を心掛けたい」と意気込む。

SIerとの協業を

Eureka Robotics日本法人のメンバー

 シンガポールの本社ではエウレカコントローラーやエウレカ3Dカメラの販売だけでなく、それらを組み込んだロボットシステムの提供もしている。日本法人ではまだ製品単体の販売と製品開発しかしていないが、今後はシステム販売も始める。  池川営業部長は「そのためにはSIerとの協業が不可欠。まずは日本での知名度向上に取り組み、わが社の技術に興味を持ってくれるSIerと連携していければ」と話す。ドアン氏は「まだまだ挑戦すべきことは多いが、さらなる高度な作業の自動化も実現できるよう開発にまい進したい」と意気込む。

(ロボットダイジェスト編集部 水野敦志)

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